家の顔ともいわれる玄関をおしゃれにつくることで、その家の第一印象が決まります。今回は玄関の役割や機能を考えるとともに、どのようにお洒落な玄関を作ればよいのかについても詳しくご紹介します。
 

玄関の役割

 
玄関は、家の顔として来客を迎え入れ、住まいの第一印象を決定する場所と言えます。また、靴を脱いだり履いたりする身支度の場としての実用的な役割も担っています。さらに、家族が帰宅した際にホッとできる空間であり、外出時の心の切り替えの場でもあるとも言えるでしょう。玄関は単に通過するだけの場所ではなく、家族の暮らしを支え来客をもてなす多機能な空間なのです。
 

おしゃれな玄関を実現するには？

外観と内装のテイストを統一する

玄関は家の顔であり、外部から内部への移行空間といえます。外観のデザインや色調を内装に反映させることで、一貫性のある美しい空間が生まれます。例えば、和風の外観なら土間や框を活かし、モダンな外観ならシンプルな内装を心がけます。この統一感が、訪れる人に洗練された印象を与え、住む人にとっても心地よい空間となります。

掃除がしやすい空間にする

玄関は外部からの汚れが最も集まる場所でもあります。掃除のしやすさを考慮することで、常に清潔で美しい状態を保つことができます。例えば、段差を少なくする、凹凸の少ない素材を選ぶ、収納を十分に確保するなどの工夫が効果的です。また、耐久性と防汚性の高い床材を使用することで、日々のメンテナンスが容易になり、長期的に美しさを保つことができます。
 

玄関を計画する際のポイント

収納を考える

玄関収納は、整理整頓と空間の有効活用に欠かせない存在と言えるでしょう。家族の人数や生活スタイルに合わせて、十分な容量のシューズクロークを設置しましょう。靴の収納だけでなく、コート掛けや傘立て、小物入れなどで様々な場面や季節に対応できるようにすると便利ですね。扉付きの収納は見た目もすっきりとするだけでなく、埃や日光からものを守ります。また、収納の一部をディスプレイスペースにして、季節の小物や家族の写真などを飾ってみても良いでしょう。

必要な広さについて考える

玄関の広さは、家族の人数や来客の頻度、ライフスタイルによって変わります。コンパクトなスペースであっても、靴の脱ぎ履きがスムーズにできる空間を確保しましょう。また、ベビーカーや大きな荷物の出し入れを考えると、余裕の持てる広さがあるとなお良いでしょう。同時に複数人が利用することも想定し、動線にも注意を払いたいところです。適切な広さは、快適さと安全性を両立させる大切な要素と言えます。

空間の明るさについて考える

玄関の明るさは、安全性と空間のデザインの両面で大切な要素です。自然光が入るように、ドアに窓を付けたり、サイドライトやトップライトを設置するなどの方法があります。人感センサー付きの照明を使えば、手荷物があっても安全に玄関から出入りできます。また、間接照明を用いることで、柔らかな雰囲気を演出できるでしょう。鏡を効果的に配置すれば、光を反射させて空間をより明るく広く見せることも可能となります。適切な明るさは、玄関の機能性と快適性を高めてくれるでしょう。
 
 
今回は、玄関のデザインについて詳しくご紹介しました。家づくりにおいて統一感のある空間デザインは重要です。自分たちの作りたい家のイメージが決まったら、玄関のデザインをそのイメージに合わせると、全体的に整った印象になるでしょう。