和モダンな家とは?メリットや家づくりのポイントをご紹介
多くの日本人は、現代においても「和」の雰囲気を感じるとホッとする感覚になるのではないでしょうか。ただ、日々の暮らしを考えたときに「純和風住宅」では、暮らしにくさを感じてしまうこともあるでしょう。そこで今回は、和のイメージをモダンにアレンジした「和モダンな家」の魅力とデザインのポイントをご紹介します。
和モダンな家の特徴とは
「和モダンな家」とは、和風と洋風のデザインをミックスさせた住宅のスタイルです。和の味わいを残しつつ、モダンなインテリアを取り入れることで、お洒落で居心地の良い空間が生まれます。例えば、全体としては、現代風のデザインでスッキリした空間を作りつつ、空間の一部に畳の床を敷いたり、間仕切りに襖や障子を用いるなど、和風のアイテムを取り入れたりすることが一般的です。使う素材や色も明るいものが多く、ナチュラルで心落ち着く雰囲気を作れるという特徴があります。
和モダンな家のメリット
調湿効果が期待できる
和モダンな家のメリットの一つが、調湿効果を期待できることです。畳や木の素材が水分を吸収・放出するという性能によって、室内の湿度をコントロールしてくれます。漆喰などは建材から発生する化学物質の吸着も期待できるため、シックハウス症候群の心配も少なく、環境に優しい住まいと言えます。さらに、湿気の調整により冷暖房の効率も高まります。自然素材を上手に取り入れて、健康で快適な生活空間が実現できるでしょう。
違和感なく畳を取り入れられる
もう一つのメリットは、違和感なく畳を取り入れられることです。モダンなお部屋だけではなく、住まいの一部に和の空間を設けることで、ひな祭りなどの季節の行事の際、和の雰囲気を味わいながら楽しむことができます。また、くつろぎたい時はいつでも畳にごろ寝もできます。このように、洋室と併用することで、生活シーンに合わせた使い方ができるのもうれしいポイントです。部分的に畳を使うことで、部屋全体のコーディネートもしやすくなります。
和モダンな家のデザインのポイント
天井のデザイン
和モダンな家のデザインポイントの一つが、天井です。和室では、構造をあえて見せる「化粧屋根裏天井」、太い格子で組まれた「格天井」、直線的なデザインが特徴の「竿天井」、木目の美しさを感じられる「目透かし天井」、格式の高さを演出できる「折り上げ天井」、勾配のついた舟の底のような「舟底天井」など様々な天井の種類があります。そのデザインには純和風を感じるものから、モダンな雰囲気に合うものまでそれぞれの雰囲気が違うため、空間に合わせて選ぶといいでしょう。
引き戸や格子
和モダンに取り入れたいもうひとつのデザインとして、引き戸や格子があります。引き戸には様々な種類がありますが、モダンな空間にも馴染む木製のシンプルなデザインが人気です。また、引き戸は開閉のスペースが不要なため、小さな空間にも適しています。格子のデザインも、部材の太さや色、格子の大きさなど、様々なバリエーションがありますので、全体のデザインと調和するものを選びましょう。
和紙を使ったインテリア
和モダンなインテリアを作るには、和紙の上手な使い方も重要です。和紙を使った照明は、ソフトな光を作り出し、落ち着いた和の雰囲気を醸し出します。また、間仕切りに和紙の障子を選択すると、明るさの調節やプライバシーの確保もできます。さらに消臭や調湿効果もあるなど、和紙の使い道はさまざまで、インテリアのアクセントとしても最適です。豊富な種類や色合いの中から、お気に入りの和紙アイテムを見つけましょう。
和モダンな家は、心地よい調湿効果があり、健康的で環境に優しい住まいを実現できます。和の要素を取り入れつつ、モダンなデザインともマッチするため、違和感なく快適に暮らせます。天井、間仕切り、インテリアなど、さまざまなポイントで和と洋を意識的に組み合わせることで、理想の空間を作ってみませんか。